Craftsmanship

浅川木工では独自の技術として、「格子」と「ホゾ組み」が国内で高い評価を得ています。

1.熟練の技術が織りなす「格子」

格子は、非常に薄い板状の部品を組み合わせた、伝統的でありながらモダンな雰囲気を醸し出す「浅川木工の代名詞」とも言える装飾技術です。

専用の切り出し機を用いて、数mmの誤差も許されない緻密な調整を行いながら部品を製造していきます。

完成した部品を、縦横を組み合わせる形で金槌を用いて圧着させていきます。この工程は、習得まで長年にわたる経験を要しており、現在浅川木工では30~40年以上にわたる家具製造を担ってきた熟練の職人にのみ許される非常に難しい技術です。

嵌め込みが完了した格子は、最終的に全ての面に均一な圧がかかるようにプレスを行うことで完成します。完成した格子は紙一枚通すことがないほどに精密な噛み合わせを持ちます。端正で美しい表情を家具にもたらしてくれる格子は、多くのお客様に愛されています。

 


2.浅川木工ならではの「ホゾ組み」

ホゾ組みとは、接合する木材それぞれに凹凸を施すことで、強固な接合をもたらすとともに木材のねじれを防ぐことができる優れた技術です。

浅川木工は多くのホゾ組みと異なり、特徴的な形状の凹凸を設けることで接合をより強固にすることができています。

 

この特徴的な形状の凹凸は製作が非常に難しいとされていて、専用の工機を用いた精密な作業が求められます。

全国でも唯一の形状を持つこのホゾ組は、家具の扉を開けた際などにも確認することが可能です。もし見かけたら、浅川木工の技術であることを思い出していただければとても嬉しいです。